備忘録録

物忘れが酷い

【検討】主要4メーカーの主力ユニットバスを比較

お風呂のリフォームを検討

現在の我が家のユニットバスは新築時のハウスメーカーのオリジナル商品が組み込まれており、これが色々とイマイチ。
お風呂のカビやサビが手に負えなくなってきており、いよいよ風呂場のリフォームを検討中です。
相談している施工会社ではTOTOLIXIL・タカラ・クリナップの4社の商品を取り扱っているためそこから選ぶことになりました。
パナソニックも候補にしたかったのですが取り扱っていないとのことです。

私が検討しているのはミドルハイ(普及価格帯よりやや上)の価格帯です。
ショールームに足を運びつつ色々と調べてみたところ、各社商品の特徴が見えてきたので比較結果を紹介しておきたいと思います。

f:id:shiishik:20201109013100j:plain
TOTO サザナ

比較ポイント

当たり前ですがユニットバスのリフォームなんて、安い買い物じゃないです。
買うからには20年持たせたい。
よって、私としては「メンテナンス性」や「耐久性」を重視したいと考えています。

例えば、現在の浴槽はFRPなのですが、柔い素材なの細かな傷がついており、湯垢がつきやすいです。
なので、どうせリフォームするなら浴槽は人工大理石にこだわりたい。
人工大理石なら湯垢がつきにくく、ついてもちょっとこするだけで簡単に取れるのです!(今回知った)

また、浴槽のフチなどに使われているコーキング(シリコン)ってめちゃくちゃカビやすいですよね?
カビやすいだけじゃなく、だんだん剥がれて隙間ができてきたりもします。その中にカビや虫が繁殖していたりして・・・
あれに凄く不安を感じてしまいます。。

現在のお風呂で気になっているそのあたりを気にしながら、各社ショールームで説明を聞いてきました。
それでは比較していきましょう。

TOTOのサザナ

f:id:shiishik:20201109014415j:plain

サザナの特徴

  • 畳のように柔らかい「ほっカラリ床」
  • 「床ワイパー洗浄」と「おそうじ浴槽」の自動お掃除機能がオプション設定可能
  • 取り外し不可だが、水が溜まりにくい構造「お掃除ラクラクカウンター」

サザナは現在人気No.1のユニットバスです。
お手入れのしやすさや、汚れやカビを防ぐコーティングも一通り揃ってます。
一方で、全体的にFRP中心のため耐久性が気になる商品です。

サザナの気になる点

浴槽のフチは通常のコーキング

f:id:shiishik:20201109014909j:plain
サザナの浴槽のフチは一般的なコーキングです。

浴槽エプロンは取り外し不可

浴槽エプロンは取り外し不可。
お掃除ができない仕様です。カビや虫が心配ですね。。

「おそうじ浴槽」はズボラさんには最高だが、高価

おそうじ浴槽は素晴らしい機能です。浴槽の掃除がほぼ不要になります。
しかし機械ものなので耐久性が不安ですし、何より20万と高価です。
しかも「おそうじ浴槽」は元々ノーリツの商品で、ノーリツのユニットバスに設定されていた機能です。
現在はノーリツがユニットバス事業から撤退したこともあり、TOTOが機能だけ取り込んだわけですが、給湯器をノーリツに交換する必要もあります。
給湯器の交換も含めると30万は必要になってくるため、予算を考えると選びにくいオプションです。

ほっカラリ床の耐久性への不安

サザナの最大の売りであるほっカラリ床ですが、要は表面のFRPを可能な限り薄くし、断熱材の発泡ウレタンのクッション性を感じさせるというものです。
これ耐久性大丈夫なんですかね??
そもそも硬度に不安のあるFRPと、経年劣化確実の発泡ウレタンという組み合わせ。
ネットで検索するとトラブルも多い印象です。。
個人的にはこれは避けたいです。。

浴槽表面が曲面

どのタイプも浴槽が背もたれ側を高くするような形状となっており、浴槽表面が曲面になっています。
これにより、メーカーの専用風呂蓋でないと蓋ができないことになります。
将来的にメーカーサポートが終了してから風呂蓋を交換したくなっても、汎用品では密封できないことになります。
これは不安。。

LIXILのアライズ

f:id:shiishik:20201109124909j:plain

アライズの特徴

  • カウンターから浴槽まで伸びた「スマートエスコートバー」(Kグレード)
  • 取り外し可能な「まる洗いカウンター」
  • 汚れのつきにくい「キレイサーモフロア」(FRP
  • シャワーは「うるつや浄水」で残留塩素除去可能

サザナと並ぶ人気ブランドのアライズですが、お手入れへの配慮も同等です。
アライズが他のブランドと異なるのは、コーキングの露出の少なさです。
コーキングが裏に回っているそうで、露出が非常に少ないのでカビにくそうでで良いですね。
しかし一方で、将来的にコーキングの打ち直しができないのではという懸念があります。

アライズの気になる点

浴槽のフチが盛り上がっておりコーキングが露出しにくい構造

f:id:shiishik:20201109125544j:plain
アライズの浴槽はフチが盛り上がっており、水が溜まりにくい構造。
しかもコーキングが外側に露出しておらず、コーキングがカビにくそうです。
これは良い!

浴槽エプロンは取り外し可能

浴槽エプロンは取り外してのお掃除が可能です。安心ですね。
逆に言うと汚れが入り込みやすい構造ということでしょうか?

ベンチタイプの浴槽にアクリル系人造大理石が選べない

アライズは「ミナモ浴槽」というゆったり感のある浴槽をイチオシとしており、パールクオーツというアクリル系の人造大理石が選択可能です。
しかしベンチタイプの「エコベンチ浴槽」を選択すると、ポリエステル系人造大理石のルフレトーンしか選べないのです。。
人造・人工大理石はアクリル系とポリエステル系があり、一般的にポリエステル系は低品質です。

上位グレードではうるつや浄水が強制装備

残留塩素を除去してくれる「うるつや浄水」は女性に喜ばれる装備です。
しかし浄水カートリッジは2ヶ月交換という低寿命。
継続して利用するにはかなりランニングコストがかかります。

タカラスタンダードのレラージュ

f:id:shiishik:20201109204905j:plain

レラージュの特徴

  • 「キープクリーン浴槽」はアクリル100%の人造大理石で高硬度
  • 「キープクリーンフロア」は磁器タイルで高硬度
  • 「ホーロークリーン浴槽パネル」は保温性も高く高硬度、マグネット活用推奨
  • 震度6強に耐える耐震システムバス

タカラの上位グレードのアピールポイントは徹底して強度です。
ショールームでは担当者がホーローの壁をたわしでガリガリこすったり、ホーローの浴槽をハンマーで叩いたりし始めます(笑
硬いということは表面の滑らかさが維持されるということであり、表面が滑らかであれば汚れが付着しにくいことになります。

レラージュの気になる点

浴槽のフチは通常のコーキング

f:id:shiishik:20201109223022j:plain
タカラの浴槽は人造大理石もホーロー浴槽も普通にコーキングが露出しているタイプです。

浴槽エプロンは取り外し不可

浴槽エプロンは取り外し不可。
お掃除ができない仕様です。

頑丈素材とのトレードオフでシステム全体の重量が超ヘビー

ホーローのパネルに最上位では浴槽までホーローになってくると、システム全体の重量はかなりのもの。
2階が浴室の場合はタカラのユニットバスは重すぎて対応できないこともあります。
1階の場合もタカラのユニットバスに対応するには土間コンクリートと呼ばれる、コンクリート流し込みで高さの調整をする必要があります。

カウンターが幅広固定

レラージュのカウンターはなんと浴槽と同じ人造大理石。
重厚感があって高級感はありますが、家庭ではオーバースペック。
幅が横いっぱいで、浴槽と同様にフチがコーキングになるため、カビが心配です。
それとエプロン開けられなくなるんじゃ??
ちなみにカウンターと床をFRPに落とした「レラージュライト」であればカウンターがコンパクトな形状にできます。
うーん、床は磁器タイルのままカウンターはコンパクトにしたい。。

クリナップのアクリアバス

f:id:shiishik:20201109232849j:plain

アクリアバスの特徴

  • 浴槽の「アクリストンクオーツ」はアクリル100%の人工大理石で高硬度
  • 「足ピタフロア」は人工大理石のアクリストンで、滑りにくさが特徴
  • カウンターから浴槽まで手すりがつながっている「サポートバー&シェルフ」
  • ほとんどコーキングを使用しない「クリンパッキン」仕様
  • カウンターは、固定式の「床夏シャワーカウンター」と、取り外し可能な「とってもクリンカウンター」から選択可能
  • 床の角が丸く立ち上がっており、水が溜まりにくくカビにくい構造

アクリアバスは人工大理石を多用した高級素材が特徴です。
「サポートバー&シェルフ」はアライズの「スマートエスコートバー」と同等と考えていいでしょう。
アクリアバスの唯一無二の特徴は、コーキングを使用しない「クリンパッキン」になっていることです。

アクリアバスの気になる点

浴槽のフチは盛り上がっており、更にクリンパッキン仕様

f:id:shiishik:20201109234643j:plain
アクリアバスの浴槽はアライズのように浴槽自体が盛り上がっており、壁沿いに水が溜まりにくい構造です。
更にコーキングではなくクリンパッキンで蓋をするような構造になっており、これはカビに強そうですねー。唯一無二!
ただし、パッキンは隙間がないわけではないので、内側はカビたりしないんですかね。

浴槽エプロンは取り外し不可(?)

ショールームで聞くの忘れました。
ネット上に取り外し方の情報がないので、お掃除ができない仕様のようです。

壁はマグネットがつかない

アクリアバスは壁のパネルに保温材が仕込まれており、浴室自体の保温性が高いのも特徴です。
しかしその代償に、壁にマグネットがつかないという仕様です。。
浴室の壁マグネットは、シャンプー台やタオル掛など拡張したい場合に非常に便利です。
吸盤タイプは定期的に剥がれてきますから、マグネットタイプの快適性を経験してしまうと吸盤には戻れません。
壁にマグネットがつかないのはちょっとつらいですね・・

で、どうする?

通常タイプの浴槽であれば

アライズがベストだと思います。
コーキングの露出が少ないのは最大のメリットですし、カウンターやエプロンが取り外して清掃可能なのも安心です。
ただし、浴槽をアクリル系人造大理石のパールクオーツにするにはミナモ浴槽しか選べず、ベンチタイプだとポリエステル系のクソ人造大理石になってしまいます。

ベンチタイプの浴槽であれば

壁マグネットにこだわるのであれば、残念ながらアクリアバスは却下。
するとサザナとレラージュの比較となりますが、壁や床、浴槽まで全ての素材がレラージュのほうがワンランク上です。
であればレラージュのほうが満足度は高いと思います。

2択まで絞れた

ということで、私としてはアライズかレラージュの2択まで絞れました。
あとは家族会議で決定したいと思います!

ホントは防げる欠陥住宅

ホントは防げる欠陥住宅