備忘録録

物忘れが酷い

財政破綻に備えるアセットアロケーション

資産保全アセットアロケーション

 

いわゆる投資・資産運用・資産保全というものを勉強していくと、アセットアロケーションという言葉が出てきます。(なんかかっこいい!)

使われ方は、闇雲に投資をせずアセットアロケーションを考えながらバランス調整をしていきましょう、という具合です。

アセットアロケーションとは

アセットアロケーションというのは、資産の配分のことです。

資産=アセットとは具体的に現金・株式・債券・REIT(不動産)ぐらいに分けられます。

さらに加えて、どの国のものであるかをかけ合わせて分類されます。

具体的には、日本・先進国・新興国という分類で分けられます。

なぜそういう分類なのかと言われても、売られている投資信託がそういう国でまとめられている、というのが今の私の理解です。

よって、現金・株式・債券・REITの4種に対して日本・先進国・新興国の3つの国分類ごとに存在することになります。

私のアセットアロケーション

ということで、私が現在思い描いている、目指すべきアセットアロケーションを決めてみました。

 

このようなアセットアロケーションを描いてみました。

アセットアロケーションを決める上で、何故か現金を除いてグラフ化する方が多いようですので、私もここでは現金は別とします。

これから投資を始めていく上で、この国の未来を考えて決める必要があると思います。

私の各アセットへの解釈に触れておきます。

日本国株式

日本に住むすべての人が気づいている通り、日本は成長国家ではなく成熟国家です。

悪化の一途をたどる財政と、人口縮小は未来に期待する気を起こさせません。

しかしこれはなにも日本だけではありません。

先進国の殆どが大きな成長をしていない成熟国家です。

しかも、アベノミクスによる日銀による株の買い入れ額がハンパじゃなく、現在の株価は日銀の株式買い入れによって保たれていると言ってもいいものです。

つまり現在の1990年代以来の日経平均2万円台などというのは、完全なバブルなのです。

このままのペースだと、わりとすぐに日本の全ての企業の株は100%日銀が保有しているという状態になるほどのようです。

日銀はいずれ株を手放さなければならないですから、日銀が持ち株を減らし始めたらもはや株価は日銀が全てを手放すまで長期に渡り下がり続けるでしょう。

つまり今の日本の株を購入し長期に保有することは極めて危険です。

 

それでも私が10%を日本株にしようと思うのは、この国にわずかながらの期待をしているからです。

期待というのはキャピタルゲインで儲ける期待ではありません。

日本の企業が元気になる期待、日本の財政が健全化する期待です。

日本国に住む、日本国民としての義務感からであって、合理的な理由はありません。

日本債券

私は日本債券を持とうと思ってません。

現在は十分な現金を預金してあります。

債券の利率は銀行預金よりはマシって程度ですし、日本が破綻した時に円ベースの資産だとハイパーインフレの影響を受けることには変わりません。

 

例外的に物価連動国債というインフレ時に実質価値が下がらない国債があって、これには興味を持っているのですが、デフレ時には逆に目減りするというデメリットがあります。

他のアセットと比較したときに必ずしも安全性が高いわけではないと判断したため、大きく買い入れることはないと思います。

先進国株式

日本の破綻に備えるなら、メインは先進国株式です。

外国資産はインフレ時にも実質的な価値が落ちません。

先進国株式というアセットは、長期に成長を続けてきたという実績と、これからも手堅く伸び続けるという予測が一般的です。

先進国株式が伸び続けていくと言っても、多くの先進国は成長していません。

先進国で明らかに成長しているのはアメリカだけです。

よって、経済規模からいっても先進国株式は半分以上が米国株式であることを意味しています。

リスク分散よりもリターンを求めるなら、米国株式だけに絞るのも手です。

私は先進国株式と米国株式のインデックスファンドを掛け合わせることで、アメリカ比率を高める予定です。

先進国債

債券は株式が下がったときに逆に上がりやすいと言われています。

長期保有を想定している場合、先進国株式は上下動を繰り返しながらも長期には上がり続けると言われていますから、究極には債券は必要ないと思います。

しかし今後20年、30年と生活をしていくなかで、どうしても現金が足りない場面で株や投資信託を現金化する場面が起こる可能性があります。

そのような時に、もしリーマンショックのような状況で株価が暴落していた場合、そのタイミングでの売却は大きな損失となります。

このように大きく株価が下がっている時期に資産を現金化する必要がある場合に、価値が下がっていない債券を解約して現金化する事ができる、というのが先進国債券を持つ理由です。

新興国株式

私が積立を想定している30年間、アメリカが覇者であり続けるのか?

そのような気もしますし、そうじゃない気もします。

新興国の中から大きく成長する国が出てくるのは間違いありません。

近年では中国の急成長は周知の事実です。

これからは人口も伸びているインドあたりが長期に伸び続けるのは想像に難しくありません。

とはいえ、現在はアメリカの成長速度のほうが新興国よりも上です。

新興国株式については大きな地殻変動に向けて”念のため”少額保有しようという考えです。

新興国債券

新興国債券は信頼性も低いですし、買う理由は見当たりません。

日本REIT

不動産投資で家賃収入生活、なんてことをよく耳にします。

果たして本当に日本の不動産投資に未来はあるのでしょうか?

 

日本は人口も世帯数も減少していきます。

現在日本で唯一増加している東京も、2022年には減少に転じます。

今でも問題になっている空き巣問題は更に深刻になっていくことでしょう。

 

しかも今の日本の不動産はアベノミクスの影響でバブル真っ盛りです。

不動産デベロッパーは近年、過去最高益を更新中。

客の足元見ながら「これ以上はお安くできませんねー」なんて言いつつ、この世の春を謳歌していることでしょう。

 

はっきり言って、日本の不動産投資には未来がないと思います。

この業界は利権ビジネスの典型で、競争も不健全。

イノベーションが起きることも期待できません。

私は買いません。

先進国REIT

不動産投資というのは家賃収入により安定した収入を得られるイメージがあります。

しかし実際には災害による建築物の損傷や空室時には収入が途絶えたりするリスクを伴います。

一方で、リートというのは商業施設と住宅を扱う不動産会社への投資ということになりますから、経済と人口が安定・増加する国においては長期で見ればそれなりの成長が期待できます。

 

不動産会社へ絞った投資であることを考慮すると、株式全体とは違う値動きをするということで、リスク分散に小さめの割合で保有しようと考えています。

新興国REIT

新興国はこれから成長していくわけですから、不動産はバブルを迎える可能性があります。

しかしバブルが起きるということはそのあと確実に下がるということです。

このアセットには手を出すつもりはありません。

アセットアロケーションは定期的に見直さなければならない

このようなアセットアロケーションを考えていますが、スポットでの株式やETFを買い始めたら早速外れていってしまいそうです。

アセットアロケーションは定期的な見直しと、資産のチューニングが必要とのことです。

忘れないようにしないといけませんねー