【書評】『読んだら忘れない読書術』:記憶に残らない読書は意味がない
読書習慣がなかなか身につかなくて悩んでる人って結構いるんじゃないいでしょうか?自分はそうです。
しかも読書した内容って、しばらく経つと「読んだ」って事実以外記憶に残ってない。
これって勉強と一緒で、復習とかアウトプットとかしてないからだろーなーとは薄々勘付いてはいました。
でももっと腹落ちしたら読書習慣身につくかな?と期待してこの本を読んでみました。
読んだら忘れない読書術
はじめに
- 本を読んでも忘れてしまう人は多い
- 覚えていないということは知識として定着していないということ
- 覚えていない読書などなんの役にも立っていない
- 「読んだつもり読書」は「自己満足読書」
- 「記憶に残る読書術」とは「自己成長につながる読書術」「人生を変える読書術」
- キーワードは「アウトプット」と「スキマ時間」
冒頭から刺激的な表現。確かに!と納得させられます。
覚えてない読書など時間の無駄無駄ー!
なぜ、読書は必要なのか?
- ネットの情報は断片化された情報=Information
- 体系化された知識=Intelligenceとは別もの
- 本から得られるのは風化することのない結晶化された知識
- 知識とは実践可能・応用可能で、行動につなげることができるもの
- インプットとアウトプットの反復だけが自己成長の方法である
- 自己成長の第一歩はインプット量。
- インプット量を増やす一番簡単な方法が読書。
- 人は自分の経験、体験からしか物事を判断できない。
- 本を読まない人間は井の中の蛙、自分のレールをそのまま走り続けるしかない。それでは未来を変えることができない。
- 本からあらゆる人の成功体験・失敗体験を買うことができる。
- 自分が一生かかっても体験できない何千何万の生き方生き様を学ぶことができる。
- 読書量と年収は比例する。読書をすれば収入が増える。
- イヤイヤ読書は続かない。ただ楽しむほうが記憶に残る。
自己成長する方法はインプットとアウトプットの反復だけ。
読書は他人がその人生から学んだことを、まるで疑似体験するようなもの。
他人の人生を学べるなんて、人生何周もタイムリープ!?読書ってチートやん!
3つの基本
三度の正直読書術
スキマ時間読書術
- 本を読む時間がないと言うのは言い訳
- 人は1日2時間、1ヶ月に60時間のスキマ時間がある
- 電車でスマホをさわるのは人生最大の時間の無駄である
- 人生の1割に相当するスキマ時間を「浪費」に使うか、「自己投資」に使うかで、人生が変わる
深読読書術
- 「本を読んだ」とは内容を説明できる・議論できること。そうでなければ読んでる意味がない
- 意見や感想を述べられないということは、自分の行動に影響を及ぼさないということ
- 内容を覚えていなければ、速読なんて意味がない
- 本を読む以上、成長の糧にならないような読み方では意味がない
- 本を読むなら「内容を議論できる」=「深読(シンドク)」を目指せ
- 深読を必須とした上で、速読、多読を目指せばよい
一時期速読を身に付けようとしたことあったけど、内容が身につかない速読って意味がない。気づけそうで気づかなかったです。
2つのキーワード
キーワード1:アウトプット
自分は本を汚すのがとても抵抗があるタイプ。(もしメモを人に見られたら恥ずかしいという思いがあるのかも)
でも試験の参考書すら綺麗なまま最後まで読んでも全然覚えられなくて、結局試験に落ちるんですよね。。書き込み大事!
キーワード2:スキマ時間
- 人が集中できる時間は15分、45分、90分。
- 人は何かの作業を行う時、「初頭努力」と「終末努力」が発生する
- 一度に45分読むよりも、15分を3セットに分けて読めば「初頭努力」と「終末努力」を3回ずつ発生させることができる
- よって15分の読書を何度も発生させることが読書効率を最大化できる
- 睡眠には「頭の中を整理する」という役割があるため、睡眠前の読書は記憶定着に効果的
私の場合は読書ってまとまった時間がないとやる気が起きない。
でもスキマ時間こそ効果的な読書ができるとなるど、スキマ時間にも本を開こうという気にもなります。
超実践編
では実際に、どうやって読んでいくのか?
色々な読書術を提案して訳がわからなくなりますが(笑)、
要は「読みたい本を読む」「読みたいところだけ読む」「楽しんで読む」ということかと。
本は最初から最後まで読まないといけないような気がしちゃいますが、その本の全部が読者にとって有益な内容とは限らないということですね。
本の選択術
読みたい本やジャンルでモチベーションを維持できるようなチョイスをしましょうということでしょうか。
「読書のポートフォリオ」を意識して本を選択するというのは目から鱗。
自分は短期投資に当たるような本ばかり読んでしまうけど、バランスの良いチョイスをした方が自己成長につながりそうですねー。
電子書籍読書術
私は電子書籍はパラパラ読みができないので、実用書ではあまり使わなくなりました。
今はもっぱら漫画と雑誌専門。
しかしここで言われているハイライト機能を使って見た所、これがすごく便利です。
純粋な復習以外でも、このような書評を書き起こす上でもポイントが絞れて結構良いです。
本の買い方
ここで私ができていないのは本の処分とほしい物リストの整理。
一度読めば十分な本だとわかっていても、思い出したくなったとき本を読み返すしかないので捨てられずにいました。
これはブログに書評を書くなどしていけば本の処分が捗りそうです。
あとAmazonのほしい物リストってどんどん追加していって、管理不能に陥りやすいですよねー。。
定期的に見直して、本当に必要なものだけを見返せるように管理していくようにしたなーっと思いました。
まとめ
書かれている内容は皆薄々気づいていることばかりなので、Amazonのレビューでは「当たり前のことばかりだ」って指摘があったりするのですが、
それを人の言葉で確認できたのが大きかったです。
この本で特に印象に残ったのは
- 電車でスマホをさわるのは人生最大の時間の無駄
- 得た知識が実践可能・応用可能な知識とならない読書は読んでないのと同じ
- 自己成長の方法はインプットとアウトプットの反復しか無い
です。
今後はブログやツイッターで”自分のために”アウトプットしていこうとおもいました!